「 西城秀樹さんの付き人として過ごしたあの日々のコト。。 」
こんにちは。
西城秀樹さんに憧れや感謝する人はたくさんいらっしゃると思いますが、
不快に思う人や悪意を持つ人なんているのだろうか・・・。
誰に対しても飾らず、いつでもどこでもありのままに接してくれる姿が
今でも鮮明に思い起こされます。
そんなふうに思う一人の私水野も、一番そばで見てきた付き人時代がありました。
自宅へ朝起こしに行き、その日のスケジュールによって出る時間を決め、
仕事場へ車で送り届ける。
現場でも常に離れず、本人が快適に過ごせるようにお茶出しなど
細やかなサポートを心掛け、行動を共にします。
仕事が終わり、自宅まで送り届けベッドに入るまで、
付かず離れず一緒にいた頃の記憶が甦ってきます。
大学を卒業して、ご縁をいただき西城秀樹さんの付き人として
社会人をスタートいたしました。
私にとって、初めての社長兼上司が西城秀樹さんでした。。
事務所の先輩から聞いた話によると、
いつもはマネージャーが付き人を決めていたとのことですが、
私の時は初めて秀樹さんが決めてくれた付き人だということを教えてくれました。
そして。。
たくさんの貴重な経験をさせていただきました。
★ 付き人になりたての頃、海外での仕事終わりに、空港にお迎えに参った時、
帰りの天候はものすごく吹雪に見舞われレインボーブリッチ辺りで大渋滞となり
何時間も動かず、秀樹さんと車中10時間以上一緒にいたこともありました。
★ 夜ご飯の時は、通常は車中で一人で食べるのが普通でしたが、
秀樹さんが誰とも食事をとらない場合は 二人で食べさせていただくことも多くありました。
★ 車を車庫に入れている時に、停めていたもう一方の車にぶつけてしまったこともあり、
「おまえ、明日はどっちの車で行くんだ!?」 と怒られたこともありました・・。
★ 私が付き人をしていた頃は、今ではミュージカルや舞台俳優では知らない人がいないくらい有名で、今はブラックペアンのドラマの黒崎役で活躍されている橋本さとしさんと親交があり、時間ができたら「さとしを呼べ!」と一時期は毎日のようにお会いしていたこともあり、私にとっても付き人という立場ながら とてもよくしていただき兄のように接しさせていただいた時もありました。
★ 秀樹さんのクリスマスディナショーが近づいてきたある日。
突然、「親孝行をしなさい!」と私の両親をディナーショーに招待してくださったこともありました。
それも、一番見やすい席までご用意してくださり
どんな方に対してもお気遣いをしてくださる本当に人間味のある御方でございました。
秀樹さんと最後にお会いしたのは、4年くらい前のイベントのトークショー前に
直接お話させていただく機会をいただき
2度目の脳梗塞後のご自身のお体のこともあるのにもかかわらず
「 水野元気か!? 仕事頑張っているか!? 」
と逆にご心配までしてくださる秀樹さんの大きな心とお人柄に改めて感動いたしました。
秀樹さんのお心遣い、立ち振る舞いが知らず知らずのうちに私の心の中にも染みつき、
今の仕事の礎になっていると思っております。
直接導いてくれたご縁に本当に言葉では言い表せない感謝の想いでいっぱいであります。
ニュースで一報を知った時、仕事中ではありましたが
突然のことで現実を受け止められませんでした。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
キスメットクロス
水野 久